仏壇を購入するお店選びのポイントについて詳しく解説!

公開日:2022/03/15   最終更新日:2022/03/24

以前は、仏壇を購入するなら仏壇仏具店と考える方が大半でしたが、今では、ホームセンターやネットショップなど取り扱っているお店が増え、買う側がどこで購入すべきなのかを選ぶ時代になりました。さまざまな情報を参考にしながらも最終的に決断するのはあなた自身です。今回は、決断時に悩まないよう最適な仏壇選びのポイントを解説します。

仏壇を選ぶ前に知っておくべき基礎知識

どんな仏壇が自分には最適なのか?その判断をするにあたり最低限知っておかなければならないことがあります。ここでは、仏壇を選ぶ前に知っておかなければならない基礎知識を五つのポイントに分けて紹介します。

ポイント一つ目は、「仏壇が何のために必要なものなのか理解する」ということです。もともと仏壇は、祈りの象徴であり、精神的な支えであるという位置づけでした。しかし、近年は亡くなった近親者やご先祖を敬い感謝するためのものとして扱われることが多くなりました。この点が前提になることを理解しておく必要があります。

ポイント二つ目は、「購入タイミングについて」です。ポイント一つ目でも伝えた通り、祈りの象徴として仏壇の購入を検討する場合、購入時期を過剰に意識する必要はありません。しかし、近親者が亡くなったため、仏壇を購入したいということであれば、四十九日法要までには仏壇を購入しておくことが通例となっています。

ポイント三つ目は、「仏壇の種類を知る」ことです。仏壇は大きく分けて「唐木仏壇」「金仏壇」「現代仏壇(モダン仏壇・家具調仏壇)」の3タイプがあります。それぞれに特徴があり、唐木仏壇は、真宗以外の宗派でよく使われ、黒檀などの高価な木材を用いた美しい木目が特徴的です。金仏壇は、金箔や金粉で装飾を施した豪華絢爛さが特徴で、別名塗り仏壇とも呼ばれています。

また、現代仏壇は、和室のない現代の家庭にも合うようデザイン性が高く、フローリングの洋間にも調和するように設計されています。基本的にはどれにしなければならないということはありませんので、何がよいのかその特徴を踏まえ選択するのがよいでしょう。

四つ目は、「設置場所を決め、サイズや搬入経路を確保しておく」ことです。いくら気に入った仏壇があったからといっても、設置場所とのサイズが合っていなければ、意味がありません。購入前には必ず設置場所と搬入経路を想定しておきましょう。また設置場所は頻繁に変えるものではないので、湿気が高いところや火気の近くは避けるようにしましょう。

五つ目は、「自身の宗派を知っておこう」です。仏壇は、柱で区切られた3つの壇があり、その中央にご本尊を安置します。ご本尊は宗派により異なり、ご本尊によっては、仏壇と合わないこともあるので、仏壇を購入する前にご自身の宗派を確認しましょう。

仏壇を選ぶ際に意識するべきポイント

では次に、仏壇を購入しようと考えた時に意識しなければならないポイントを紹介します。仏壇というと伝統的なものなので、決まりが多く、しっかりと慣習に沿ったものではなければならないと考える人もいますが、絶対にこうしなければならないと固く考える必要はありませんので、ご安心ください。

一つ目は、「形や材質で考えること」です。前項でもお話しした通り、仏壇には「唐木仏壇」「金仏壇」「現代仏壇(モダン仏壇・家具調仏壇)」の3タイプがあります。

宗派のこと、ご本尊のことなど厳密にいえばさまざまな考え方(決まり)がありますが、近年の亡くなった近親者やご先祖を敬い感謝するためのものとして仏壇を捉えるのであれば、「見た目が気に入った」「自宅のインテリアに合いそう」といった理由でも問題はありません。

二つ目は、「予算を考えること」です。仏壇は、その種類の豊富さから価格についても数万円のものから数百万円のものまでさまざま。

当然高額なものには質の高い木材が使われており、湿気などに強く丈夫なので、長持ちするという考え方もありますが、近年さまざまな改良がなされ、安価でも丈夫で長持ちするものもあります。また、仏壇には必ず仏具も必要です。その点も踏まえて予算の目安を考えておくとよいでしょう。

三つ目は、「自身の宗派で考えること」です。近年仏壇に対する考え方も多様化しているとはいえ、伝統を重んじたいと考える人は、ご自身の宗派を踏まえ選ぶ必要があります。宗派により、仏壇のタイプやご本尊が決まるので、ご先祖が強く信仰している宗派があるのであれば、それを起点に仏壇を選ぶのが重要になります。

優良仏壇販売店を選ぶためには?

最後に後悔のない仏壇購入にあたり、もっとも大切なお店選びのコツを紹介します。いくつかポイントがありますが、まずは「仏壇公正取引協議会に加盟していること」を確認するのが、一般消費者である私たちには一番分かりやすい方法といえます。

仏壇公正取引協議会とは、仏壇に使われている原木や原産国を偽りなく明記し、適正価格にて販売しなければならないという規定があります。加盟するかどうかは各仏壇店の判断によりますが、仏壇公正取引協議会に加盟していることは、私たち消費者にとって、大きな安心材料の一つといえます。

また、当たり前のことではありますが、店内が清潔に保たれているかどうかも店の質を見るポイントといえます。次に、スタッフが丁寧に対応してくれるか、分かりやすい説明をしてくれるかというのも重要です。

なかなか購入機会のない仏壇について、私たちは分からないことだらけです。私たちの相談に対して、丁寧でしっかりとした対応をしてくれるのかは、購入時だけではなく、購入後のアフターフォローにも影響してくる部分なので、一店舗だけではなく数店舗周り、スタッフの対応を比べてみることをおすすめします。

 

いかがでしたか?仏壇は、多くの人にとって一生に何度も購入するものではないので、分からないことも多く、いざ購入しようというときには戸惑うことがたくさんあります。今回の記事を読み、後悔のない仏壇選びの参考にしてください。

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