仏壇に欠かせない仏具・法具とは?種類や役割、購入時の注意点を紹介

公開日:2022/12/15   最終更新日:2022/11/08


仏具とは、仏様やご先祖様をお祀りし、ご供養をするときに必要な道具です。仏壇には、必要最低限の仏具も揃えなければ、日々のご供養もできませんが、どのような仏具を用意すればよいのか、悩む方がとても多くいらっしゃいます。そこで今回は、基本的な仏具・法具の種類や購入するときのポイントについてわかりやすく解説します。

仏壇に最低限必要なもの

仏具には、礼拝の対象となる仏具と礼拝するための仏具に分けることができます。礼拝の対象となる仏具は、仏壇に欠かせないものです。

基本的な礼拝対象の仏具

宗旨・宗派により多少の違いがありますが、基本的な仏具は以下のとおりです。

ご本尊・脇仏(わきぶつ)
お位牌(いはい)

ご本尊とは、各宗派が信仰する仏様、たとえば阿弥陀如来や釈迦如来、弥勒菩薩、観音菩薩などで、仏壇の最上段中央にお祀りします。脇仏は、各宗派の開祖や有名な僧侶のことで、ご本尊の両脇にお祀りします。ご本尊・脇仏とも、仏像と掛け軸のタイプがありますので、宗派や仏壇のサイズに合わせて選びましょう。

小さなサイズの仏壇なら、脇仏を省略することもできますが、出来れば3つ揃えてお祀りすることをおすすめします。お位牌は、戒名や没年月日、俗名が書かれた木版で、故人の魂が宿る依り代とされるとても大切な仏具で、ご本尊のすぐ下にお祀りするのが一般的です。

最低限必要な一般仏具

仏壇を礼拝する際に必須とされる一般仏具には、次の3種類の道具があります。

香炉(こうろ)
花立(はなたて)
火立(ひたて)

これらをまとめて三具足(みつぐそく)と言い、花立と火立を1対でそろえた場合は、五具足(ごぐそく)と呼びます。香炉は線香を焚くための仏具で、香りで身を清める役割があります。花立はお花を供える仏具で、花は故人を偲ぶ意味とともに仏様の慈愛の心を表したものです。火立はろうそくを立てる仏具で、仏様の知恵を表す灯明の役割があります。これ以外に最低限揃えておきたい仏具は次のとおりです。

おりん
仏飯器(ぶっぱんき)
湯呑・茶湯器(ちゃとうき)
仏器膳(ぶっきぜん)

おりんとは、お経を読む際に鳴らして使用する仏具です。荘厳な音色が邪気を払い、お参りする人の心を静め、仏様が来て下さるように願うという意味があります。仏飯器とは、炊き立てのご飯をお供えするための道具で、湯呑はお茶やお水をお供えする道具、それらを乗せる道具が仏器膳です。スペースや費用の関係で、最低限の仏具しか置けない場合も、せめてこれらの仏具は用意しましょう。

仏壇にあるとよりよいもの

基本的な仏具以外にも日々のお参りや法事などで揃えておくと良い仏具があります。必ずしも購入しなければならないものではありませんが、仏壇の大きさや予算に応じて検討してみてください。

過去帳・過去帳見台(かこちょうけんだい)

過去帳とは先祖代々の戒名や享年、命日などが記載された帳面で、過去帳を乗せてお祀りする台を過去帳見台と言います。

高坏(たかつき)

仏様にお供えするお菓子や果物を乗せる仏具です。左右一対で使用します。

常花(じょうか)

浄土に咲くと言われる蓮を表した金色の仏具ですが、浄土真宗では使用しません。。

吊灯籠(つりどうろう)・瓔珞(ようらく)

吊灯籠は仏壇の中を照らすための道具で、瓔珞は仏壇を華やかにするための道具です。どちらも左右一対の吊り下げ型になっています。

内敷

仏具の下に敷く内敷は、荘厳な雰囲気を作るとともに火災や汚れ防止も兼ねています。

経机(きょうづくえ)

仏壇の前に置き、経典や供物などを置いて使います。

法要などの行事で使用する仏具

お彼岸やお盆、法事の際には、精進料理をお供えするための霊供膳(りょうぐぜん)や、お焼香をするための焼香炉などがあると便利です。

仏具を購入するときの注意点

仏具は宗旨・宗派により不要なものもありますので、まずは家の宗派を確認してください。その上で、仏壇のサイズや予算に応じて、購入する仏具を決めましょう。初めて仏具を揃える場合に、注意するポイントは次のとおりです。

位牌は別に注文する

基本的な仏具は、三具足などを含めた仏具セットという形で販売されているものも多いのですが、位牌については、故人の名前や戒名などを記すために、個別に注文をしなければなりません。位牌は葬儀が終わった時点で、仏壇・仏具店などに注文することが一般的です。

仏壇に合った仏具を選ぶ

近年は、マンションやアパートなどでも、置きやすいコンパクトな仏壇やモダンな仏壇も登場しています。仏壇を始めて購入する場合も、すでに仏壇がある場合も仏壇のデザインや素材、サイズ、雰囲気に合わせた仏具を選びましょう。

購入先の選び方

仏壇仏具は、専門的な知識も必要とされる道具ですので、仏具専門店で購入されることをおすすめします。しかし、仏具専門店はあまりなじみがないため、敷居が高く感じることもあります。そんなときは、仏具店のオンラインショップを利用してみましょう。

取扱数も多く、いざというときには、専門的な問い合わせにも対応してもらえます。もちろんホームセンターや一般のショッピングサイトでも仏具の購入はできますが、宗派ごとの決まりが多い仏具は、やはり専門知識を持った販売店を選んだ方が良いでしょう。

まとめ

故人やご先祖様をご供養するために必要な仏壇と仏具を購入するということは、おそらく一生に一度あるかどうかの貴重な経験です。わからないことは多いと思いますが、大切なご先祖様をきちんとご供養するためにも、仏具それぞれの役割や意味を理解して、ぜひ納得のできる道具を購入してください。仏具・法具を購入する際の注意点も参考にしてください。

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