仏壇の購入費用の目安をチェック!安く抑える方法はある?

公開日:2022/03/01   最終更新日:2022/03/24

仏壇を購入するタイミングは、突然やってきます。49日の法要までには準備をしなければならず、あたふたしてしまう人も多いのではないでしょうか。また何度も買い替えるものではないので、慎重に購入したいところですが、吟味している時間はあまりありません。今回は、後悔のない仏壇購入のために、購入時のポイントを紹介します。

仏壇の購入費用の目安

仏壇を購入するにあたり、一番気になるのが「一体いくらぐらいかかるのだろう…」という費用の部分ではないでしょうか。ここでは仏壇購入費用の目安について解説します。

まず、費用の目安を考えるにあたり知っておかなければならないのは、仏壇の種類です。仏壇といってもその種類は豊富で、昔ながらの大きなものから現在の住宅環境に合わせた小さなサイズまであり、種類によって費用も大きく変わります。

代表的なものとして「唐木仏壇」があります。唐木仏壇は、木材の木目や色を活かした仏壇で、明治時代から作られており、木材の種類や材質によって費用が大きく異なります。

中でも、乾燥性や耐久性が非常に高く、黒地の美しさと重厚感から別名木のダイヤモンドとも呼ばれる「黒檀(コクタン)」や磨けば磨くほど美しい光沢を放つ「紫檀(シタン)」は、高級木材であり、これらが使われた仏壇の費用相場は、100万円ほどとなります。

次に紹介するのは、「金仏壇」です。別名塗り仏壇とも呼ばれ、内部には金箔が貼られており、全体には黒の漆塗りが施されています。職人がパーツ別に分業していることや使われている金箔の量や質により金額は大幅に変わりますが、100150万円ほどが相場となり、高価な仏壇の種類といえます。

また近年住宅環境の変化などで仏間を持たない方々に人気なのが「モダン仏壇」や「上置き仏壇」です。モダン仏壇は、テザイン性を重視した新しいタイプの仏壇で、素材も木材だけではなく、ガラスが使われているなど斬新なものも多く、洋間にも違和感なく置くことができます。モダン仏壇は、そのデザイン性からシンプルなものが多く、費用相場も50万円ほどです。

上置き仏壇は、その名の通り、下台がない仏壇のことで、棚や家具の上に設置できるので、仏壇でスペースを取りたくないという方に人気の仏壇です。費用相場も30万円前後と比較的リーズナブルなのも人気の理由といえます。

仏壇を購入する際に確認するべきポイント

仏壇を購入する際に、大切なのは費用だけではありません。ここでは、仏壇を購入後に失敗した…とならないよう、購入前に確認すべきポイントを三つに分けて紹介します。

一つ目は、「事前に置く場所をしっかりと決めておく」ことです。仏壇を置く場所として、どれぐらいのスペースが確保できるのか?置く場所は、和室なのか洋室なのか?などは費用の前に決めておく必要があります。

いろいろな仏壇を見比べて、ようやくイメージにあったものが見つかったとしても置き場所とサイズが合わなければ意味がありません。また、搬入経路が確保できるのか?という点もしっかりと確認しなければならないボイントです。置き場所とのサイズ感はばっちりでも、玄関や階段などが狭く搬入できないということも少なくありません。

ポイント二つ目は、「家の宗派を確認する」ことです。浄土真宗であれば、金仏壇が使われることが多く、本願寺派であれば、一重破風屋根で金箔張りの柱、大谷派であれば、二重瓦屋根で黒漆塗りの柱などといった宗派ごとの特徴があります。ほかにも地域によって異なる部分もあるので、よく確認しておくことが重要です。

ポイント三つ目は、「納期の確認」です。仏壇はいつ買わなければならないということはありませんが、近親者がなくなった場合は、49日法要までに準備をしておくというのが一般的です。今ではいろいろなところで販売している仏壇ですが、購入してすぐ持ち帰れるというケースはまれなので、納品日を踏まえ、逆算して購入する必要があります。

仏壇の購入費用を安く抑えるコツとは?

仏壇は、長く使うものだからいくら安くても、質の悪いものは買いたくない…でも費用は抑えたいというのは当然です。ここでは、仏壇の購入費用をできる限り安く抑えるコツを紹介します。

一つ目のコツは、「シンプルでサイズの小さなものを選ぶ」です。ほかの多くの商品がそうであるように、仏壇もサイズが大きく、デザインが凝ったものになれば、それだけ多くの素材が必要になるので、費用も上がる傾向にあります。仏壇の費用をできるだけ抑えたいと考えるのであれば、サイズは小さく、デザインもシンプルなものを選ぶのが一つのコツです。

二つ目のコツは、「海外で作られたものを選ぶ」です。伝統的なものだから国産がよいと考える方もいると思いますが、職人が作る国産のものは海外産のものに比べ、どうしても高額になります。費用面を考えるのであれば国産ではなく、海外産を選択肢にいれるのもおすすめです。

三つ目のコツは、「材質で選ぶ」です。仏壇の費用は、装飾でも変わりますが、それ以上に材質に左右されます。前項でも紹介したように最高級材木である黒檀を多く使ったものですと、200万円を超えるものもあります。費用を抑えるということを考えた場合、高級な材木の使用箇所が少ないものや、合板など安価な材木が使われているものを選ぶのもよいでしょう。

 

予期せぬタイミングで、突如訪れる身近な人の死。ただでさえ冷静な判断がしにくい中でいろいろな準備をしなければなりません。まだ自分には、そんなタイミングが来ないであろうと考えるのではなく、いずれ訪れるときのために準備しておくことは非常に大切です。後悔のない仏壇選びのために、今回の記事を参考にしてください。

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