仏壇は家のどこに設置するのがおすすめ?適していない場所も解説!

公開日:2022/03/15   最終更新日:2022/03/24

仏壇を家に置きたい場合、どのようなところが向いているのでしょうか。仏間や床の間などの和室なくても大丈夫なのかと、置き場所に困る場合もあるでしょう。ここでは、仏壇を設置するのにおすすめできる場所や適していない場所、どの向きがよいのかなど、さまざまな視点から解説します。ぜひ参考にご覧ください。

仏壇は家のどこに設置するのがおすすめ?

神様をまつるための神棚の場合は、太陽がのぼる東向きや明るい南向き、人の目線よりも高いところに設置することがふさわしいとされています。

ところが、仏壇を置くべき場所は、所説あるものの必ず守るべき決まりはありません。一般的に、仏壇にふさわしい場所とされるのは仏間、または床の間です。

仏間はその名の示す通り、仏壇を設置するための部屋なので、最もおすすめです。床の間は、上座となる床が少し高く作られた場所のため、仏壇の置き場所に適します。

仏間や床の間がない家の場合は、畳のある茶の間や来客をもてなす客間などの和室に設置してもよいでしょう。しかし、マンションや新築の家など、和室そのものがない家庭が増えています。

現代の住宅事情を考慮すると、居間やリビングが、仏壇を置く場所の候補となります。家族みんなが集まる居心地のよい場所というのが、ポイントです。

仏壇を置くのに適していない場所

仏壇の材料は、そのほとんどが木材です。また繊細な細工が施された、美術工芸品の側面も持ちあわせています。カビの原因になる湿気が多い場所や、日焼けやひび割れを起こす直射日光が当たる場所、高温多湿な場所は仏壇の置き場に適しません

床の間のある家の場合は、床の間の反対になる位置に置かないようにしましょう。家の最も上座にあたるのが床の間です。床の間に仏壇を置くことはよいのですが、その反対側は下座になってしまいます。見下ろす位置にならないよう、仏壇は上座にすることを意識しましょう。

神棚がある場合は、神棚との位置関係が重要です。神棚に対して向かいあわせにならないこと、神棚の真下に仏壇を置かないようにしましょう。向かいあわせにすると、一方に手をあわせた時に、もう一方にお尻を向けてしまいます。

また神棚と仏壇が上下の位置にあると、どちらに対して手をあわせているのかがわかりづらくなります。神様、仏様のどちらに対しても、失礼がないよう配慮することが大切です。

仏壇を北に向けるのはNG

北枕で寝るのは縁起が悪いとよくいわれますが、仏壇にもNGといえる向きがあるのでしょうか。仏様はあらゆる方角にいるというのが仏教での考え方なので、実際には方角によるよし悪しはないそうです。

北向きがよくないといわれるのは、直射日光にさらされるので仏壇が傷みやすくなることや、日差しや風をさえぎってしまい、部屋の日当たりや風通しが悪くなるといった理由があげられます。これは古い家の作りによるところも大きいので、日当たりや風通しの問題がクリアできているのであれば、北の方角はとくに気にしなくてもよいでしょう。

また家相や風水の視点から置き場所を判断するのも、ひとつの方法です。ここでは、仏壇の向きを決定するための代表的な説をピックアップします。ぜひご参照ください。

南面北座説(なんめんほくざせつ)

南面北座説は、仏壇を南向きに、背面側を北に向ける置き方です。これは、王侯貴族といった位の高い人は南向きに、対して家来は北を向いて座るという古い中国の慣習によるものです。

また仏教の宗派によっても、仏壇を置く向きに考え方の違いがあります。曹洞宗、臨済宗が推奨しているのは、この南面北座説です。これは、釈迦の説法は南向きに座って行われていたという説が由来になります。

東面西座説(とうめんせいざせつ)

東面西座説では、仏壇の正面を東へ向けて、背面を西にして置きます。日がのぼる東は、立身出世につながる縁起のよい方角とされる、インドの慣習からです。

また、極楽のある西の方角に拝むことができるという考え方もあり、西方浄土説(さいほうじょうどせつ)や、極楽浄土説(ごくらくじょうどせつ)ともいわれます。阿弥陀如来は西方浄土にいることから、浄土真宗、浄土宗、天台宗では、東面西座説をすすめています。

本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)

信奉する宗派の総本山に向けて、拝むことができるようにと仏壇の向きを決めるのが、本山中心説です。真言宗では、本山中心説をふまえて仏壇を置くことをすすめています。真言宗の総本山があるのは、和歌山県にある高野山金剛峯寺です。真言宗の場合、その高野山の方向に手をあわせられる方角に仏壇を設置することがよいとされます。

春夏秋冬説(しゅんかしゅうとうせつ)

春夏秋冬説は、方角にはこだわりません。安らかでいられる場所であればよいという考え方です。草木が芽吹く万物のはじまりとなる春は、日がのぼる東の方角。花が咲き、実を結ぶ夏は、日が強い南。収穫の秋は、日がしずんでいく西。おさめる冬は、日が短く寒い北。それぞれの四季を方角に当てはめます。

どの季節も欠かせないものであり、それは方角も同じということです。これは、釈迦が説いた、すべての法則は理(ことわり)を持つという、宇宙の法則によります。

 

仏壇は家のどこに設置するのがよいのか、適していない場所もあわせて解説しました。神棚の置き場所よりも自由度が高いことを、意外に思われた人もいるでしょう。仏間や床の間がなくても、仏様やご先祖様が居心地よくすごせる場所、また手入れやお世話がしやすい場所を基準にするのがおすすめです。

今の生活様式にあわせたさまざまなスタイルから仏壇を選べることもあり、仏壇を置くことじたいは、さほど難しいことではありません。いずれにしても、常日頃から手をあわせるこころがけが大切です。家族で集える場所になるよう、参考にしてください。

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